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糖尿病で傷が治りにくいのはなぜ?(創傷治癒遅延)

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糖尿病で傷が治りにくいのはなぜ?(創傷治癒遅延)

糖尿病は、インスリンの作用不足により高血糖状態が続く代謝疾患です。

2012年国民健康栄養調査によると、糖尿病は約950万人、予備軍を含めると2,000万人にのぼるということです。 

糖尿病は、神経障害や網膜症、糖尿病性腎症など、多くの合併症を引き起こしやすい病気です。

糖尿病の方は傷が治りにくい状態になることがあります。これを創傷治癒遅延(そうしょうちゆちえん)と言います。 

創傷治癒遅延は、ケガだけではなく、歯の治療や手術などの際にも大きな問題となります。創傷治癒遅延のために、傷口から感染し壊疽(えそ)をおこすと、救命のために切断しなければならなくなってしまいます。 

糖尿病でお困りの方は、合併症が多い、傷が治りにくいなど、多くの不安を抱えていらっしゃることでしょう。ですが、糖尿病で傷が治りにくい理由を知って対策を取れば、壊疽や切断といった最悪の事態を避けることができます。 

このページでは、糖尿病でお困りの方のために、糖尿病で傷が治りにくいのはなぜか、またどのような対策を取れば良いかについて、詳しく説明しております。 

 

【目次】

  1. 糖尿病における創傷治癒遅延とは
  2. 免疫機能低下による創傷治癒遅延
  3. 創傷部のタンパク質不足による創傷治癒遅延
  4. 創傷部の酸素不足による創傷治癒遅延
  5. 糖尿病性神経障害による創傷治癒遅延
  6. 糖尿病における創傷治癒遅延の対策

1.糖尿病における創傷治癒遅延とは

小さな傷から
壊疽をおこしてしまった状態

糖尿病における創傷治癒遅延とは、糖尿病の方は通常に比べて、傷が治りにくいということです。 

糖尿病では、インスリンが不足することにより、細胞や組織にさまざまな影響が及びます。そのために、傷を治す条件が整わず治癒が遅れることがあります。

また、神経障害によって痛みを感じにくくなり、傷があることに気づけない場合もあります。 創傷治癒遅延が、小さな傷から壊疽をおこし、最悪の場合、切断という事態を引き起こすことがあります。

壊疽とは、壊死(えし:一部の細胞や組織が死ぬこと)の状態から、腐敗菌の感染によりさらに悪化したものを言います。 

糖尿病において創傷治癒遅延がおきる理由は、

  • 免疫機能低下
  • 創傷部のタンパク質不足
  • 創傷部の酸素不足
  • 糖尿病性神経障害

などがあげられます。

2.免疫機能低下による創傷治癒遅延

糖尿病では、インスリンが不足し、ブドウ糖を細胞内へ充分に取りこむことができなくなります。

細胞はブドウ糖をエネルギー源としているので、ブドウ糖が不足すると細胞の活動性が低下します。免疫細胞も機能が低下することになります。 

免疫機能が低下すると、感染症にかかりやすくなったり、傷ができた場合に治りにくくなったりします。糖尿病が進行すると、免疫機能もさらに低下していきます。 

免疫機能が大幅に低下すると、足にできた傷が壊疽をおこし、足を切断しなければならなくなる場合があります。

3.創傷部のタンパク質不足による創傷治癒遅延

糖尿病でインスリンが不足すると、細胞はブドウ糖を取り込みにくくなり、ブドウ糖が不足するので細胞の活動性が低下します。

そのため、ブドウ糖を作り出そうとしてタンパク質を分解するようになります。 

タンパク質の分解が進み、タンパク質の合成を上回ってしまいます。これを「異化亢進状態」と言います。

異化亢進状態では、傷を治すために必要なタンパク質が不足してしまい、創傷治癒遅延がおこります。

4.創傷部の酸素不足による創傷治癒遅延

ヘモグロビンと糖が結合したHbA1cは
酸素と結合しやすくなる

創傷部の酸素不足も創傷治癒遅延の原因となります。酸素不足の原因は、血液の変化にあります。 

1HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の増加 

糖尿病で高血糖になると、糖とヘモグロビン(赤血球の色素)とが結合したHbA1c(糖化ヘモグロビン、グリコヘモグロビン)が増加します。

HbA1cは酸素と結合しやすいため、HbA1cが増加すると、赤血球が抹消で酸素を放出しにくくなります。 

その結果、組織の酸素濃度が低下し、傷を治すのに必要な酸素が不足してしまうため、傷の治りが遅くなります。 

HbA1cの影響は大血管にも及び、閉塞性(へいそくせい)動脈硬化症を発症させることがあり、下肢に血流障害が生じると、小さな傷がいつまでも治らず悪化して足を切断するに至るケースもあります。 

2)赤血球の変形能の低下 

赤血球は細い血管を通るために、自在に形を変えます。これを赤血球の変形能と言います。HbA1cの多い血液では、この変形能が低下し、毛細血管での流れが悪くなります。そのため、創傷部ヘ充分な酸素を与えられなくなり、傷の治りが遅くなります。 

3)赤血球の粘着性の強化 

サラサラとした血液はスムーズに血管を流れます。しかし、HbA1cの多い血液では、赤血球の粘着性が強くなり、赤血球同士がくっついてしまうため、血管を通過しにくくなります。そのため、創傷部ヘ赤血球からの酸素が行き渡らなくなります。

5.糖尿病性神経障害による創傷治癒遅延

糖尿病で高血糖状態が続くと、末梢神経も障害を受け、電気信号がうまく伝わらなくなります。末梢神経である知覚神経、運動神経、自律神経のすべてが障害を受けます。 

1)知覚神経の障害 

特に下肢における知覚障害が認められ、靴ずれなどがあってもその痛みを感じず、深刻な潰瘍へと悪化させてしまうことがあります。 

2)運動神経の障害 

運動神経が障害を受け、筋肉が萎縮することで足が変形して、靴ずれをおこしやすくなります。

6.糖尿病における創傷治癒遅延の対策

糖尿病では、さまざまな障害により傷が治りにくくなります。神経障害により傷に気づけないこともあります。治りにくいからこそ早く気づいて迅速な処置をするべきです。 

小さな傷を軽く考えていると深刻な事態になることもあります。これを防ぐ対策を考えておかなければなりません。 

(1)血糖値のコントロール 

①薬物療法

薬で、血糖値をコントロールする必要があります。

インスリンの不足により免疫機能低下、創傷部のタンパク質不足、酸素不足などを招きますので、インスリンを補充してこれらの状態を防ぎます。 

②定期検査

血糖値、HbA1c、尿の検査を定期的に受けて、血糖コントロールができているか確認しましょう。血糖値は空腹時や食後に測定します。HbA1cは、過去12ヶ月の血糖値を反映します。 

②薬物療法

インスリン抵抗性改善薬などを用います。 

③食事療法

食後の高血糖をおこしにくい食事を心がけます。栄養バランスの良い食事を適切な量で取ることが大切です。 

④運動療法

食後の運動でカロリーを消費します。肥満になると、インスリン抵抗性になりやすく、血糖値が上がります。ウォーキングや体操などで、肥満を解消しましょう。

(2)傷を作らないようにする 

①虫刺され

小さな傷から感染症をおこすこともあるので、虫の多い季節・場所では、長袖・長ズボンなどで予防しましょう。 

②靴ずれ

靴下をはき、サイズの合った靴をはきましょう。

(3)傷がないか確認をする

小さな傷から悪化することがあります。神経障害などがあると、痛みに気づかないこともあるため、目につきにくい足元など、特に注意して確認しましょう。また、自分で見えにくい場所は、ご家族など周囲の方に見てもらいましょう。 

糖尿病になると、ケガが壊疽や切断につながるのではないかと不安に思われる方が多くいらっしゃいます。しかし、きちんと対策を取ることで、そのような事態を防ぐことができます。 

糖尿病は血糖値をコントロールできれば、合併症を防ぐことができます。きちんとした対策を取ることで、創傷治癒遅延も深刻な状態にならずにすみます。どうぞあきらめないでください。頑張って治しましょう。

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